ひらめ日記 本文へジャンプ 小山小学校 5年生のページ
5年生が、総合的な学習で、ひらめの養殖に取り組みます。
ヒラメを育てることを通して、社会で学ぶ漁業、理科で学ぶ環境、家庭科や総合的な学習で学ぶ食に関する学習、道徳の時間に考える命の重さ、など総合的に学習していきます。
今年は、特設ページを開設し、ひらめを育てていく5年生の奮闘をお伝えします。

ヒラメを育てることになりました 1日目
 9月12日(火)
 今年も小山小の5年生にお客様がいらっしゃいました。
 お客様は、NPO日本養殖振興会 代表理事の齊藤浩一さんです。
 5年生がヒラメを育てていく上で、いろいろなことを教えてくださるヒラメ先生です。
 先生からまずはじめに、どうして魚を育てることが大切なのか、育てる魚に関する大ま かな知識を与えていただきました。先生からは、実際に育てることになったら大変なこ ともたくさんあるけど、育てているのは大切な命だから、覚悟を持って臨んでほしいと  お話がありました。
 5年生は、みんなで育てていくことをあらためて決意しました。




これが、ヒラメを育てる水槽です。
循環させる仕組みを説明してもらいました。
この次は、水槽の準備に取りかかります。


9月15日(金)

今日は、2度目の全体授業でした。
齋藤先生から
・お魚「3箇条」
・養殖の種類
・養殖の光と影
というテーマで教えていただきました。


○水槽にも水を入れました。循環させて様子を見ています。
 まずは水の管理から始めています。



■ヒラメ贈呈式
10月4日(水)
 東京農業大学第三高等学校付属中学校の科学部の皆さんと齋藤先生をお迎えして、ヒラメの贈呈式を行いました。

 いよいよヒラメとご対面。各クラスに5匹のヒラメが寄贈されました。
 ヒラメを水槽に入れる瞬間です。ヒラメがビックリしないようにそ〜っとね。
 小学生も発表しました。
「4年生の時からとても楽しみでした。」
「みんなで協力して一生懸命育てます。」
各クラスの代表者が、養殖への思いと決意を中学生に伝えました。
 3度目の全体授業。
 齋藤先生と「お魚三箇条」と「5つの約束」の確認をしました。
  「ヒラメの餌は何で作られているでしょう?」科学部の皆さんに給餌について説明してもらいました。
 科学部の皆さんに水槽の洗い方を教えてもらい、実際にやってみました。水をこぼさないように慎重に慎重に。

■ヒラメのお世話がんばっています!!
10月17日(火)
 ヒラメが小山小学校に来て、11日が経ちました。餌やりや水槽の掃除を毎日一生懸命行っています。

 ヒラメの水槽を掃除しています。ヒラメをビックリさせないようにそ〜っと洗います。
 海水を継ぎ足しています。重たいバケツを一生懸命持ち上げて、決められた水位まで海水を入れます。
 海水をろ過するマットを洗いました。汚れに気付いて自主的に取り組みました。さすが5年生。
■ヒラメのお世話がんばっています!!2
10月27日(金)
 子どもたちは、今日も一生懸命ヒラメを育てています。今回は、餌やりや掃除以外に、取り組んでいる活動を紹介します。
 毎日、ヒラメの観察日記を書いています。
ヒラメの様子や水槽の状態を細かく記録しています。
 水槽に入れる海水作りです。毎日お世話をしているとあっという間に貯水している海水がなくなります。重たいバケツを一生懸命運びながら、塩と水の量を間違えないように慎重に作っています。
11月2日(金)
 ヒラメが小山小に来て約1ヶ月が経ちました。ヒラメのお世話にもすっかり慣れ、手際よく餌やりが掃除ができるようになりました。
 魚について疑問に思ったことや知りたいと思ったことを齋藤先生に質問しました。どんな質問に対しても、詳しく丁寧に教えて下さる齋藤先生の知識の豊富さに驚きを隠せません。
 現在、各学級でヒラメの体長と体重を測る方法を考えています。ヒラメが傷つかないように測るにはどのようにすれば良いのか、様々な案を出しながら検討しています。
11月10日(金)
 浦和実業高校の科学部の皆さんと先生をお迎えして、交流会を行いました。
 科学部の部長にヒラメを大きく成長させる方法について教えてもらいました。高校生とは思えない、大人顔負けの分かりやすい説明でした。
 各学級が考案した様々な方法でヒラメの体長・体重を測定しました。この写真は、底にめもりが書かれているバケツにヒラメを入れて体長を測っているところです。
 ヒラメの体重を正確に測れるよう、慎重にめもりを読みます。
 ヒラメの体重・体長を測定するためにはヒラメを網ですくい上げなくてはいけません。元気に動き回るヒラメを捕まえるのは、とても大変でした。
11月22日(水)
 今日から、ヒラメの水槽に緑色のライトが設置されました。
 自分たちで、光のスイッチを入れたり切ったりする新しい役割が始まります。
「本当に緑の光で餌をたくさん食べるようになるのかなあ。」「緑の光、きれい。」など、子どもたちからワクワクしている様子が感じられました。さて、ヒラメたちの成長はいかに!
 齋藤先生から、ヒラメと光についての全体授業を行って頂きました。光をあてる時間や電球を操作する上での注意点などを教わりました。

12月18日(月)
 北里大学の水澤寛太准教授をお迎えして、講演会をして頂きました。講演会後、子どもたちは「硬骨類が2億年前からいることに驚いた。」「緑色の光が一番水槽の底に届きやすいのは知らなかった。」と興奮した様子で話していました。
 「魚とひかり」について講演をして頂きました。小学生にも分かりやすいように、動画や写真を使って詳しくお話をして下さいました。     
 普段聞けないようなヒラメと光についての話に子どもたちは興味津々です。最後まで画面をじっと見つめて真剣に話を聞いていました。
 講演会後、水澤先生の元へ子どもたちが集まってきました。様々な質問をして、ヒラメに関する知識をさらに深めました。

1月31日(水)
 ヒラメが小山小学校にきて約4ヶ月が経ちました。2018年も子ども達は毎日一生懸命ヒラメのお世話をしています。
 以前よりも動きが活発になり、水槽から飛び出ることもあります。以前の子どもたちは「ワー!!」「どうしよう。」と焦ってあたふたしていましたが、今では冷静に網で捕まえ、元の水槽に戻すことができるようになりました。
 ヒラメの測定結果です。体重や体長の変化を見ると、順調に成長していることが分かります。
3月2日(金) 「命の授業」
 6ヶ月にわたって育ててきた「ヒラメ」を皆で食べる日が来ました。
2月に各クラスで育ててきたヒラメを最後どうするべきか話し合いました。いろいろな思いや考えが出されましたが、3クラスとも「食べる」ことが良いのではないか、となりました。魚の養殖の学習から発展してきた取組みでしたが、自分たちで育ててみると、単なる食べ物と見ることができなくなっていた児童もたくさんいました。それでも食べた方が良い、という結論を出し今日を迎えました。
 今日の授業では、ついさっきまで生きていたヒラメが料理人の手で鮮やかに捌かれて、やがて動きを止め、きれいな切り身になっていく様子を見ました。(中にはまだ見られない、という気持ちの子もいますので、見たくない子はその場面は見ないようにしていました。)この取り組みを通して、子ども達は、食べ物には食卓に上がる前の姿が有り、その全てに命があり、さらにその大部分は活発な生の姿があるのだということを、食べるということは他の生きものの命をいただくことなのだということを体験的に感じ取ることができたのではないかと思います。
3月5日(月)
 水槽からヒラメがいなくなり、ヒラメのお世話でにぎやかだったオープンスペースはとても静かでどこか寂しさを感じます。今日は、水槽掃除の日。この作業を終えてヒラメの養殖は終了となります。

 齊藤先生から掃除について説明して頂きました。
いよいよ作業開始です。
 作業を分担しています。びしょびしょになりながら友達と協力して一生懸命掃除をしました。
 藻や汚れがついたサンゴを洗っています。元の白いサンゴになるまで何度も何度も洗いました。
 海水の塩や靴の汚れがついているシートを拭いています。このシート掃除が1番大変。たくさんの汚れがついていましたが、愚痴をこぼさず最後まで一生懸命掃除しました。
3月8日(木)
 お世話になった東京農業大学第3高等学校附属中学校の科学部の皆さんと浦和実業高校の科学部の皆さん、そして齊藤先生をお迎えして、感謝の会を行いました。
 ヒラメの養殖について半年間の報告をしました。ヒラメとの出会いから命の授業までを振り返りました。
 海が汚染されている原因や海を汚さないためにできることを各クラスの代表グループが発表しました。
 科学部の皆さんによる発表です。サイエンスキャッスル2017関東大会で優秀賞を取った発表はとても分かりやすく、子どもたちは興味津々で聞いていました。
 科学部の皆さん用意してくださった静電気が発生する装置です。各クラスの担任が実験に参加しました。静電気が発生した瞬間、歓声が沸き起こりました。
 齊藤先生と科学部の皆さんにお礼の手紙やメッセージを渡しました。
 最後にエールを送りました。元気な「イケイケコール」が会場に響き渡りました。