「全ての児童にわかりやすい授業づくり・教室環境整備を進める」

 子供たちには得手不得手があり、その程度の軽重によってどの学級にも特別な配慮や支援が必要と思われる児童が数名はいると言われています。特別な教育的ニーズのある児童に対しては、支援学級や通級教室などが用意されていますが、ニーズのある子供だけでなく全ての児童にとって、学級集団で学習したり活動したりする場面で、適切な支援があれば、それは役に立つものです。そうした考えを「ユニバーサルデザイン」の考え方と言います。
 これまでも児童の実態に応じてユニバーサルデザインの授業を取り入れてきた学級もありますが、本年度、本校では全ての学級でできるだけ取り入れていこうと取り組み始めました。千葉県総合教育センターが作成した『どの子も「わかる」「できる」をめざす支援の工夫ヒント集』を具体的な資料として取り組んでいきます。
 各学級で、子供たちの「わかる」「できる」授業をめざして、様々な指導や支援の工夫をしていきます。学校参観の際、是非、ご覧頂き、ご意見ご感想を頂ければ幸いです。

「月曜6校時は習熟の時間」

 2020年度の新学習指導要領実施を控え、高学年週2時間、中学年週1時間の外国語の実施など週当たりの授業時数が増加しました。本校では、朝の15分の時間(モジュール)を活用して国語の言語領域の学習を行うなど、児童の集中力、学習意欲が持続できるよう時間割設定を工夫してきました。本年度は、月曜の6校時を30分(モジュール2個分)として3年生以上に設定し、算数の習熟度別学習の時間にしました。学習の積み重ね、系統立てた習得が鍵になる算数では前の学年までの学習が重要です。自信が無い児童には、そこを練習する時間を用意し、それほど復習が必要ではない児童には、その時間を練習の時間として習熟度を高めてほしい、というねらいで設定しました。今ほど、登下校時の安全に不安がない時代は、学級裁量で「残り勉強」などを行い、担任が補習指導を行っていましたが、今は保護者の方の心配や世の中の様子を考えれば下校時間を学級裁量で遅らせることはできません。時間割に位置づけた「習熟の時間」を有効に活用していきたいと考えています。
 

本年度の取組み